夏場の厳しい暑さと紫外線は、パフォーマンスだけでなく体調管理や肌の健康にも影響します。特にアスリートにとって、熱中症リスクと日焼けによる肌ダメージは避けたい課題。今回は、最新の研究結果を交えつつ、ビタミンC・Eを上手に取り入れた栄養ケアや、夏場に最低限必要なスキンケア方法をいくつかピックアップしてご紹介します。目次なぜ “肌ケア” が必要なのか?暑い中での運動とビタミンC・Eの役割紫外線対策でシミ・肌老化を防ぐ室内でもできる夏のセルフケア習慣まとめなぜ “肌ケア” が必要なのか?紫外線や汗によるダメージで肌バリアが壊れると、炎症やかゆみが起こり、集中力が削がれてしまいます。さらに、強い日差しで日焼けが進むと皮膚温度が上がり、身体全体の疲労感が増すという報告もあります。アスリートにとって肌トラブルは、単なる美容の問題ではなく、パフォーマンスに直結する問題です。特に長時間屋外で活動する陸上競技やサッカー選手などは、短時間屋外競技よりも紫外線ダメージが蓄積しやすく、より徹底したUV対策が必要となります。肌を守る外側からのケア(日焼け止めや保湿)だけでは防ぎきれない部分もあり、身体の内側から酸化ストレスに備える栄養管理も同じくらい大切です。外と内、両方からのケアが、夏場のパフォーマンス維持のカギになります。暑い中での運動とビタミンC・Eの役割暑い中での運動は、体温上昇や脱水により体内の活性酸素(ROS)生成が増え、酸化ストレスが高まることが報告されています。1)これが筋肉疲労や回復遅延の一因になる可能性もあるため、炎天下での練習や試合では特に注意が必要です。ビタミンC(ピーマン、キウイ、柑橘類など)やビタミンE(ナッツ類、アボカドなど)を含む食事は、こうした酸化ストレスに対抗し、日々のトレーニング後の回復を支える可能性があります。練習後の軽食として果物やナッツを取り入れるのもオススメです。紫外線対策でシミ・肌老化を防ぐ紫外線(UV)は、肌内部のメラニン生成を活性化し、シミや色素沈着、肌老化の原因に。アスリートは屋外活動が多いため、日焼け止め(SPF30以上)を使用し、2〜3時間おきに塗り直すことが推奨されています。紫外線対策では、ただ日焼け止めを塗るだけでなく、自分の肌質や汗のかきやすさに合ったものを選ぶことも大切です。肌トラブルを避けるために、使用感や落ちにくさなど、自分に合うアイテムを試してみるのがおすすめです。最近の研究では、ビタミンCとEを一緒に取ることで、紫外線によって増える活性酸素(肌を傷つける原因)を減らし、日焼けなどの肌ダメージを防ぐ効果が期待できることがわかっています。2)さらに、室内練習の日でも窓から紫外線は入ってくるため、スキンケアは欠かせません。室内でもできる夏のセルフケア習慣1、日焼け止めを塗る習慣を徹底する朝の準備段階で必ず日焼け止めを塗り、汗をかいた後や昼食後など、2〜3時間おきに塗り直す習慣をつけましょう。室内でも窓際や移動中に紫外線を浴びることがあります。2、練習後はビタミンC・Eを補給練習後の水分補給時に、オレンジジュースやキウイ、ナッツを一緒に取ると効率的です。手軽に持ち運べる個包装のナッツやカットフルーツが便利◎3、シャワー後の保湿ケアでバリア機能を守る汗を流した後は、乾燥しがちな肌を守るために化粧水をつけ、乳液やクリームでしっかりフタをしましょう。ベタつきが気になる場合はジェルタイプの保湿剤がおすすめです。アスリートにとって、こうした小さな習慣が、肌コンディションを整え、夏場も最高のパフォーマンスを発揮する土台になります。まとめ夏の強い日差しと暑さは、アスリートの身体と肌に負担をかけます。今の時期からビタミンを意識した食事とスキンケア習慣を積み重ねることで、夏本番もコンディションを崩さず、最高のパフォーマンスを出す準備ができます。「なんとなくだるい」「肌が敏感になってきた」と感じたら、それは体と肌のメンテナンスを見直すチャンスかもしれません。自分の身体を守りながら最高のパフォーマンスを目指しましょう。参照1) Denise de Melo-Marins et al.: Redox balance during exercise in the heat in healthy adults: A systematic review . J Therm Biol, 2021 , 99:102943 2) Juliet M Pullar , Anitra C Carr , Margreet C M Vissers.: The Roles of Vitamin C in Skin Health. Nutrients , 2017 , 9(8):866