夏休みですね!40度近い酷暑も続きますが、いかがお過ごしでしょうか。子どもたちはどんな気持ちで夏休みを迎えているのでしょうか。嬉しくて仕方のない子もいれば、幼稚園、小学校に行けなくて寂しいという子もいるでしょうか。夏休みに入って、日常が変化するのは子どもたちだけではないですよね。親にとっても、夏休みのような長期の休み期間は少々覚悟がいるように思います。なんと言っても元気な子どもたちが一日中家にいるので…笑自分で自分の機嫌をとりながら、過ごしてくれるのなら言うことありませんが、なかなかそうはいきませんよね。家で過ごす際、どんな過ごし方であったとしても、それが子どもたちやお家の方たちにとって有意義であったり、心地よさを感じるのであれば、ダメな過ごし方なんてないと思います。生活スタイルは各家庭によって違いますし、住む地域によっても環境は大きく変わります。価値観だって違います。「自分たちが心地よく過ごすこと」を何より大切にするのがよいのではないかと私は思っています。その中で、もしなんだかうまくいかないイライラしてばかり家の中で大暴れぐずぐず などなど困っている、どうにかしたい、と悩んでおられる方がいらっしゃれば、少し変化を持たせてみてはいかがでしょうか。私自身、うまくいったり、いかなかったり、いかなかったり…「はぁ〜、今日も私よく頑張った!」と自分で自分を褒めて甘やかしながら過ごしています。うまくいっているかどうかの基準ですら、人それぞれですよね。ですので、アドバイスはできません。ただ、子どもの運動を専門にやってきた者として、同じく子育てをする母親として、日々の悩みや私の知識や経験をシェアできると嬉しく思います。目次・お子さんのタイプに合わせてみましょう・メリハリを心がけよう!・子どもの行動の“裏側”にあるもの・俯瞰して見るお子さんのタイプに合わせてみましょうとにかく元気!!タイプもっと遊びたい!これもやりたい!あれもやりたい!そして、力を使い果たして急にぷつんとエネルギー切れ、もしくはハイになって収拾がつかなくなったり…大人になると後のことを考えて力配分をしますが、「今」を全力で駆け抜ける子どもたちは、そんなこと気にしませんよね。後先考えず、目の前の事に全力で取り組めるというのは、羨ましくもあります。これほどのエネルギーを内に溜め込んだまま「おとなしく過ごす」というのは、なかなか難しいものです。そわそわして落ち着きがない、物を乱暴に扱う…というのは、もしかすると、元気が有り余っているのかもしれません。体育レッスンを行う際、声を出し、身体を動かして、溢れ出るエネルギーを一旦外に出し、雰囲気を落ち着かせてから、本練習に入ることがよくあります。子どもたち自身が自分の力をコントロールしやすい状態にします。しっかりと話を聞いてほしい時、落ち着いた雰囲気を作りたい時は、子どもたちを抑えることに力を注ぐよりも、子どもたちのエネルギーを上手く使って雰囲気作りをした方が「静かにしよう!」「話を聞いて!!」と言うよりも、よっぽどスムーズです。うまく取り組めていることを認めてもらいながらやる方が、モチベーションも上がり、本来の課題にしっかりと力を注げて子どもたちも気持ちがいいはず♪そうすると、もちろん力の伸び方も変わってきます。うちの子どもたちはどちらかと言うと、この元気いっぱいタイプ。家でも遊びますが、ほっときすぎると、家が壊れそうになったり、喧嘩がヒートアップしてくるので、適度に外に連れ出しています。ちょっと外の空気を吸うだけで、落ち着くこともあります。ゆったりが好き♩タイプ活発タイプの子どもたちもいれば、ゆったりが心地よいタイプの子どもたちもいますよね。座って遊ぶのが好き、普段の動きも控えめでゆっくり。落ち着いて丁寧に取り組むことができたりもします。落ち着いて、集中して取り組めるのであればよいのですが、すぐに姿勢が崩れる、ダラダラと動かない、物事がなかなか進まない…この場合は、ちょっと筋力が足りなさそうです。座ってする作業にも集中するのにも、やはりある程度の筋力が必要です。筋力が弱いと、日常生活のことであっても、できることが限られたり、進まなかったりします。「トレーニング」となると、気持ちが向かない場合はストレスになってしまいますので、まずは何気ないことを運動と思ってやってみましょう。例えば、・朝ベランダに出て太陽光を浴びる・一緒にストレッチをする・背もたれのない椅子に座る・家事を手伝ってもらう・靴は立って履く・買い物等に一緒に出かける・階段を使う・気候の良い時間帯に散歩に出るなどなど。まずは、"頑張らずにできること"からはじめてみましょう。たとえアスリートでも、3日も寝込めば身体も動かし辛くなるものです。急に動くと立ちくらみをしたり、バテたりもします。最初から、体力がないと決めつけてしまわずに、日常のほんのちょっとしたことを使って身体を動かしてみましょう。体力がついてくると、身体が軽く動くので、自ずと活動量が増えたり、お腹に力が入って、ハキハキと元気の良い声が出るようになったりもします。メリハリを心がけよう!極端な2タイプを例にあげましたが、タイプなんて子どもの数あるのではないでしょうか。ですが、活発な子もゆったりが好きな子も、割合は違っても、エネルギーの発散とチャージはどちらも必要です。小学校や幼稚園のように、プログラムされた中に身を置くのではなく、それぞれが自分の意思で自由に選択しながら過ごすことができるのが家です。人間は環境に大きく左右される生き物。心身共に心地よく過ごせるよう、ある程度メリハリのある生活を心がけるのも良いかもしれませんね。子どもの行動の“裏側”にあるもの大暴れしたり、不機嫌が続いたりすると、どうしても大人にとっても不都合なことが起こりやすいですし、早くなんとかしたくなります。今、目の前の子どもたちは困った行動かもしれませんが、その向こうに隠れる本当の気持ちや訴えをちょっと想像してみると、違ったものが見えてくるかもしれません。自分の気持ちを上手く言語化し切れない子どもたちは、どうして今自分がむしゃくしゃしているのか、泣きたいのか、力が出ないのか、伝えられずに苦しんでいるかもしれません。大人も難しく思う事のある「言語化」。語彙力の少ない子どもたちにとっては尚更、言葉よりも、身体で表現する方が容易いのかもしれませんね。「今、こう思っているのかな?」「もしかして、こうしたいのかな?」「○○だったんだよね、ごめんね」「○○してくれてありがとう」会話はとても大切。コミュニケーションが取れる上、子ども自身も自分の本当の気持ちに気付いたり、お父さんお母さんに分かってもらえた!と安心して、落ち着いたりもします。"向き合ってくれている"そのこと自体に嬉しく思うかもしれません。ちなみに我が家の5歳&2歳のチビちゃんたちは、お腹が満たされる前と後では、仲良しの度合いが180度変わります。自分の方を見てほしくて大きな音や声を出したり、できることでもわざわざ甘えてみたり。外出中にトイレに行きたくなると、ぐずぐずと機嫌が悪くなり、すっきりすると別人のようにご機嫌になります…全てを正面から受け取ろうとすると、振り回されっぱなしになって、こちらがやられてしまいます(笑)俯瞰して見る少し視点を変え、子どものことや自分のことを俯瞰して見ると、「大変だ」「問題だ」と思っていた悩みが、悩みでなくなることがあるように思います。今はこれでいいか!こういう時もあるよね!と、軽く受け流してもいいこと、ありませんか?目の前の出来事が、人生において致命的になることって、よっぽどの事でないとないはず。サボったり、愚痴ったり、誰かに甘えたりをたくさんしながら、残りの夏休みもお互い気楽に過ごしましょう!