目次・はじめに・朝食を取らないでいると肥満のリスクが上がる?・日本国内の朝食欠食についての調査・まとめはじめに結論、私自身の考えとしては、朝ごはんは食べたほうがいいと思います。過去の話にはなりますが、学生の頃は、朝ごはんをしっかり食べていませんでした。コーンフレークやおにぎりで簡単に、または、朝ごはんを抜いてしまうこともしばしば。何も食べないの=ダイエットだと思っていた時のことですね。高校時代は部活動をしながら、夜は炭水化物抜いたり朝ごはんを軽視したり、それでも生きてはいけてましたし、勉強も普通にできていました。昼食から部活までの間に間食を入れず、そのまま部活動をして塾に行って、21時頃に夜ごはん・・・塾の時間はお腹が空きすぎて腹痛がきて、勉強どころではなかった経験もありました。現在は、ボディメイクをしてフィジーク(筋肉の祭典)の大会に出るようになりましたが、当時は低体重にも関わらず、自分は太っていると思いこみ、いわゆる“食べないダイエット”をしていました。こんな成長期を過ごしていたのも要因となったのでしょう。もちろん筋肉もつきませんし身長もそんなに伸びませんでした。 あの頃、もう少し栄養について興味を持ち、朝ごはんからしっかり食べることができていたら、どうなっていたんだろう?と思ったりもします。私のように、朝ごはんを食べていなくても今までやってこれた学生の方はいると思います。私も当時は普通に動けていて不自由がないので何も考えませんでしたし、体重が落ちてきて結果が見えていたので、痩せすぎていたことに気づきませんでした。そして、今現在。活躍しているアスリートは皆さん「食事」を意識しています。専属の調理師を雇ったり、管理栄養士を雇ったり、自ら栄養素を考えたり、パートナーがしっかりと栄養を考えてサポートしたり・・・これから先、アスリートとしてプロの選手を目指したいと思っている人は、「食事」についてしっかりと意識する必要があります。今言ってきたことは主観的な意見にはなりますが、一流選手が何を食べてどう過ごしているか、その経験がその人の身体や行動に繋がって結果があるということは頭の片隅に入れておきましょう。初めから、自己流でやるのではなく、一流の選手の行動を真似て、TTP(※)するところから始め、その上で自己流を見つけることが一番の近道かもしれません。 ※「TTP」・・・徹底的にパクる 私自身は、ボディメイク中ということもあり、1日の中で「朝ごはん>昼ごはん>夜ごはん」のウエイト比で、質や量を考えて食べています。そのおかげもあって、身体は動き、ボディメイクもしっかり進み、いい感じに過ごすことができていると実感しています。さて、ここからは、私自身の経験談ではなく、朝ごはんに対して、世の中で発表されている見解の一部を紹介していきます。朝食をとらないと肥満のリスクが上がる?肥満にならないようにするためには朝食をとる必要性が高いという見解をよく見かけますが、朝食をとらないことで肥満のリスクが上がる明確な理由は、実はまだ解明されていないようです。(1 朝食を取らないことで太ってしまう理由として朝食をとらない人は、朝食をとる人に比べて運動不足の傾向にあること朝食をとらない人は、1日通して野菜や果物の摂取量が少ない傾向があるといった、朝食を食べない人は全体として肥満を招きやすい生活習慣になっている可能性が高いということが挙げられていました。朝食を抜こうが抜かまいが、1日のエネルギー摂取量は同じになるとの報告もあります。これは、朝食自体がエネルギーに関与するということより、朝食をとることによる1日の影響にフォーカスして考えるべきことがあるということにも繋がりますね。 もちろん朝食を食べることで、朝からしっかりエネルギーを摂ることも重要です。朝食の準備をして、1日の準備をし、朝日を浴び、このような行動が身体が目覚めるスイッチに繋がり、食事をすることで朝からエネルギーをしっかりと確保できる。その結果、1日を活発に過ごすことが可能になるとも考えられます。私自身今ボディメイク中で、絶賛減量中ですが、朝食はしっかりと食べています。そのため朝から元気に過ごせています。朝ごはんを食べれないという人は、夜ご飯を夜遅くにお腹いっぱいに食べているため、朝お腹が減らないということが起きている可能性があります。その場合は、夜ご飯の量を見直してみるのもいいかもしれませんね。例えば、腹八分目までにする、夜の20時からは何も食べないなど、、、単純に朝食を抜いたら痩せると考える人もいますが、それで痩せられたらボディービルダーや私たちボディメイクをしている人は苦労しません。(ちなみに、体脂肪を絞って大会に出る人たちは、朝ごはんをしっかりと食べています。体脂肪は落としたいが、同時に今まで培ってきた筋肉を落とさないようにするためというのも理由の一つとしては挙げられます。)何日間か食事を何も食べなければ、一定のところまでは痩せます。ただその痩せ方は健康的なのか?ただ水分が抜けていたり、筋肉が減っていたり、鏡を見た自分や客観的から見てどうなのか?考えてみてください。さらに、朝食を抜くことで、脳にエネルギーがいかず、午前中の集中力が欠けたり、低血糖になったり、お昼に爆食をして血糖値が上昇するなどと身体に負荷をかけてしまう可能性も高まります。日本国内の朝食欠食についての調査平成29年に行われた、20歳以上の朝食の欠食に関する状況を調べた国の調査では、朝食の欠食率が男性 15%、女性10.2%であると報告されている。また、年齢階級別で見ると、男女ともにその割合は20代で最も高く、それぞれ男性30.6%、女性23.6%であることも調査されている。(2※コロナ禍ということもあってか、令和での調査が上がっていません。また、文部科学省が小学校6年生と中学校3年生を対象に実施した令和元(2019)年度「全国学力・学習状況調査」よると、朝食を欠食することがある(「朝食を毎日食べていますか」という質問に対し、「あまりしていない」及び「全くしていない」と回答)小学生の割合は4.6%、中学生の割合は6.9%と、一定割合を占めていることも報告されています。そして、同調査の結果によると、毎日朝食を食べる子供ほど学力調査の平均正答率が高い傾向にあり、(図表2-1-7)スポーツ庁が小学校5年生と中学校2年生を対象に実施した令和元(2019)年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(以下「全国体力調査」という。)によると、毎日朝食を食べる子供ほど、体力合計点が高い傾向にあることが報告され増田(図表2-1-8)。しかしながら、肥満の時の「食事を取らないでいると肥満のリスクが上がる明確な理由はまだ解明されていないようです。」と書いたように、こちらも朝食を食べたほうが良い成績に繋がる可能性はあるが、明確には結論づけられはしないことは注意しましょう。なぜならば、海外でも様々な研究がされており、朝食が成績などに繋がってそう!ということは徐々に明らかになってきつつありますが、因果の逆転や交絡因子を完全に省いた結果がまだないからです。因果の逆転・・・原因と結果の関係(因果関係)が,本来の関係でなく,「逆の向き」で判断されることをいう(3交絡因子・・・ある薬や治療法の効果(結果)に影響を与えるが、研究で観察した要因(原因)とは独立した別の要因のこと。4) まとめ朝食を食べる。そして、何を食べるかをしっかり吟味して食材を選ぶことが、心身ともに重要であると思っています。まずは、基本の朝昼夜を食べるところからスタートしてみましょう。参照1.Max Hirshkowitz et al ,; National Sleep Foundation's sleep time duration recommendations: methodology and results summary,sleep Health,2015,1:40-432.平成29年 国民健康・栄養調査3.因果の逆転とはなにか?, 日本医事新報社4.医療情報をわかりやすく発信するプロジェクト , 東京大学未来ビジョン研究センター