「体幹」は、さまざまなスポーツをする上でも、日常生活においても、とても重要で欠かせない筋力です。立ったり座ったり、寝転がったり起き上がったりするのにも、体幹の筋力が必要となります。では、そもそも体幹とはどの部分のことを指すのでしょうか。また、体幹を鍛えることで、どんなメリットがあるのでしょうか。今日は「体幹」について考えてみましょう!目次体幹とはどの部分?体幹を鍛えるメリットは?すぐに取り入れられる体幹トレーニング方法キッズの体幹を鍛えるには?体幹とはどの部分?体幹とは、首から上と手足を除いた胴体の部分。つまり、「胸、お腹、背中、お尻」のことを言い、字の通り、"体の幹"となります。筋肉の名称で言えば、腹直筋、腹斜筋、大胸筋、広背筋、脊柱起立筋、僧帽筋、大臀筋などにあたります。体幹を鍛えるメリットは?体幹を鍛えることで期待できる効果には、実はたくさんあります!イメージしながら、確認してみてくださいね。期待できること姿勢が良くなる身体全体(内臓も)が安定パフォーマンスの向上怪我の予防腰痛の予防、改善基礎代謝UP1. 姿勢が良くなる体幹が弱いと猫背になりがちです。体幹の筋力を鍛えることで、お腹に力が入り、背筋がピンと伸び、良い姿勢を保つことができます。2. 身体全体(内臓も)が安定姿勢が良くなり、身体の軸がしっかりとするので、内臓の位置も整います。ブレにくくなり、身体全体が安定します。3. パフォーマンスの向上軸が安定することで、バランスがよくなり、無駄な動きも少なくなります。敏捷性(びんしょうせい)がUPする、地面から得られるパワー(反発)を無駄なく使う事ができるようになるなど、パフォーマンスも向上します。4. 怪我の予防怪我は身体に過度な負荷がかかった時に発生しやすくなります。姿勢が崩れると、それぞれの部位に負荷がかかりやすくなりますので、体幹を安定させ、少々の負荷にも対応できる力をつけておくことは、怪我の予防にとても効果的です。5. 腰痛の予防、改善特に腰痛は、背中、お腹、お尻といった体幹の筋肉が大きく関係します。怪我をしにくい身体は『強くて柔軟性のある身体』です。6. 基礎代謝UP体幹の大きな筋肉が有効に働くことで、基礎代謝のUPが期待できます。血の巡りもよくなりますので、冷え性の改善、便秘の解消にも繋がり、痩せやすく、太りにくい身体になります。また、無駄な動きが少なく、動きやすい為、疲れにくくなります。体幹トレーニング方法メジャーなものに「スタビライゼーション」があります。マシーンなどを使わずにトレーニングをする方法で、トップアスリートやリハビリ、美容といった幅広く取り入れられるトレーニング方法です。やり方は、身体の中心軸を意識して、同じ姿勢を数秒〜1分程度保ちます。場所を取らず、また、特別な道具も使わないので、気軽に行える上、インナーマッスルにもアプローチできるので、ぜひ取り入れたいトレーニングのひとつです。また、スタビライゼーションを取り入れる際に注意したいことが2つあります。1. 正しい形で行うこと崩れた形で行っても、望む筋肉はつけられません。軸を意識して、正しい形を取りましょう。2.無理に長く続けないこと時間が長くなると、どうしても形が崩れてしまいます。スタビライゼーションは怪我のしにくいトレーニングではありますが、無理に行うことは、筋肉を痛めることにもなりかねませんので、注意が必要です。時間を増やす際は、形を保てる範囲で。さらに負荷を求める場合は、セット数を増やすと良いでしょう。スタビライゼーションは、静の動きとなるので、特にアスリートの方は、動のトレーニング(体幹のツイスト運動など可動域を広げるような動きなど)と合わせて行うことで、効果を感じられやすくなるかと思います。目指すは“強く、柔らかく”です!キッズの体幹を鍛えるには?スタビライゼーションを大人と同じように子どもたちがやろうとすると「正しい形がとれない」「ゆっくりとした動きで退屈」となることが多いです。そこで、とってもオススメなトレーニング方法が「ハイハイ」「高バイ」です。そう、赤ちゃんが行なっているハイハイです。赤ちゃんはハイハイをしながら、体幹の筋力を鍛え、手足を同時に動かす練習をしています。その力が十分についた時に「立つ」「歩く」にステップアップできるのです。四つん這いの姿勢から、地面から膝を離しお尻を高く上げる「高バイ」は、ハイハイよりさらに良いトレーニングとなります。体幹を刺激しながら、左右バランスよく進むことやスピードの調整が必要となってきます。また、前後ジャンプ、サイドジャンプを姿勢に気をつけながら行うことも、俊敏性だけでなく、体幹の筋力をUPさせることが期待できます。こういった動きのあるトレーニングと、片足バランス、水平バランス、V字バランス、腕支持(腕立て伏せの姿勢で足を台など少し高いところにかける)などを、組み合わせて行うことで、しっかりと体幹のトレーニングを行うことができます。もちろん、子どもたちだけでなく、大人もアスリートにもオススメです。身体の軸を整えて、ブレない動きやすい身体作りを目指しましょう♪