今季一番といわれる寒波が押し寄せていますが、みなさん体調はいかがですか?寒い時期こそ、体調管理が難しくなるもの。以前の記事では、寒い季節にも高いパフォーマンスを維持する方法についてお話ししましたが、今回はその中でも「栄養面」にフォーカスします。新年最初の本記事では、寒さに負けず健康を維持するための食事のポイントを詳しくご紹介します。この冬を元気に乗り切るためのヒントを一緒に見ていきましょう!目次体温が冷えると何が起きる?寒い季節の食事のポイント腸の環境を整えようまとめ体温が冷えると何が起きる?寒い季節は、筋肉が縮こまることで怪我をしやすくなったり、活動が制限されることがあります。また、身体が冷え体温が下がると、手足の冷えだけでなく、腹痛や下痢、便秘、風邪など、さまざまな体調不良を引き起こしやすくなります。特にアスリートの皆さんにとっては、怪我や体調不良を未然に防ぐために、より一層注意が必要な季節ですね。こうした影響を避けるためには、「身体を温めること」がとても重要です。体をしっかり温めることで、寒さによるリスクを減らし、健康的な状態を保つことができます。さて、アスリートにとって栄養豊富な食事を意識して食べることは免疫力を高めるために、役に立ちます。栄養をしっかり摂取することを心がけていきながら、寒い季節は以下のことを取り入れて、より一層身体を内側から元気にしてみてはいかがでしょうか。寒い時期の食事のポイント身体を温めるために、身体を動かしたり、湯船に浸かったりする以外に、食事については何を心がければいいのか、改めてその悩みを解消するために、いくつか身体を温めるために重要な食材を紹介します!血行を良くする食べ物を摂取するサバやイワシなどの青魚に含まれている不飽和脂肪酸のDHA(Docosahexaenoic acid : ドコサヘキサエン酸)には、血管の弾力性を高める効果が期待されています。またもう一つの不飽和脂肪酸であるEPA (eicosapentaenoic acid : エイコサペンタエン酸) には、血管内にできる血の塊(血栓)ができにくくし、血液の流れを良くする働きが期待されています。ビタミンEを意識してみる卵やかぼちゃ、アボカドなどに豊富に含まれているビタミンEは、血管を広げたり、赤血球に影響を与えることで血行の改善が期待できる成分とされています。身体の中から温める食事を心がける鍋料理、スープ、ホットミルクなどの温かいものを摂取するように心がけましょう。鍋料理やスープにはお野菜をたくさん入れることで身体を温めることに加え栄養素も豊富に確保できます。身体を温める効果がある食材やスパイスを活用生姜やにんにく、ねぎ、唐辛子といった食材やスパイスは、代謝を上げて血液の流れを良くする効果が期待できます。腸の環境を整えよう寒い季節には、水分不足や運動不足、冷えによって腸内の活動が低下してしまう傾向があります。これらは便秘に繋がりますが、便秘が続くと腸内環境の乱れに繋がります。腸内環境の乱れは、免疫力の低下や判断力の低下、肥満や冷えといったトラブルの元になります。そのため、腸内環境を整えてあげることは、寒い季節にいいコンディションでいるためにはとても大切になるということです。腸内環境を整えてあげるために、まずは下記のように日常でできることを意識してみましょう。腸内環境を整えるために日常でできること睡眠時間を確保する睡眠時間が少ないと自律神経のバランスの乱れによる腸内活動の低下や、腸内の健康を確保している短鎖脂肪酸の生産の阻害に繋がり、その結果、腸内の環境が乱れてしまいます。ジャンクフードを避ける偏った栄養や過度な脂質の影響で、腸内細菌の健康が維持できなくなり、腸の粘膜が炎症を起こし、身体に悪影響をもたらします。栄養のバランスがとれた食事を心がける栄養バランスがとれた食事は、偏った食事になることで、腸内環境が乱れることを防ぐだけではなく、食物繊維や乳酸菌、ビタミンなど腸内細菌の健康に繋がる栄養素を満遍なく確保することができます。常温の水を飲む腸内の水分を取ることによる便の柔らかさの維持は、便秘の解消に役に立ちます。運動習慣をつける運動をすることで、自律神経が整い、腸が正常に活動することに貢献することや、運動が腸内細菌の活動に影響を与え、腸内環境を整えます。食物繊維が豊富な食品や乳酸菌が含まれている食品を摂取する食物繊維は、腸内細菌のエサになることで腸内環境の改善に役に立ちます。また、乳酸菌は、腸内を酸性に保つことで悪玉菌の増殖を抑えたり、腸の運動を活性化させてくれます。まとめ寒い季節に体調を整えるためには、身体を温めること、腸内の環境を整えてあげることの意識が必要になります。今回ご紹介した内容をぜひ日常に取り入れてみてください。そして、大事な試合に向けて体調を整えて、最高のパフォーマンスを出せるようにしていきましょう!