家でも外でも、身体を動かしたくなった時、広場や芝生、ベッドや布団の上で走り回ったり、飛び跳ねたり、転がったり…。その中で、よく出てくるもののひとつ「側転」。逆さまになるなんて、かっこいい!!でも、宙に浮かないし。。。なんか僕、私にもできるかも!?と、チャレンジしやすい種目でもあります。側転には、形になるかどうか大きな分かれ道とも言えるポイントがあります。完成された側転を見様見真似でしようとすると、どうしても「横回転」のイメージが強く出てしまい、やってみた結果、横に回るはずが後ろに倒れてしまった… なんて事は、よくある事です。また、ポイントを外すとなかなか上達しないだけでなく、特に手首や肘、腕の捻挫、骨折等の怪我をしやすい種目でもありますので、ポイントをしっかりと押さえてかっこいい側転をマスターしてみましょう!レベル①「手から足への体重移動」横回転だからといって、はじめから逆さまになろうとしなくても大丈夫!足も思いっきり上げなくていいです♪まずは両手で地面に手をつき、両足で着地します。ポイントは『地面についている手(もしくは手と手の間)をよく見ながらすること』そして、『膝をつかずに必ず足の裏で着地すること』です。レベル②「少し勢いをつけて180度回転!」レベル①の「両手→両足」がスムーズにできるようになったら、少し勢いをつけてやってみましょう!スピードと力を意識して少し強めるだけでも、自然と足が上がり、片足ずつ着地できるようになります。逆さまではなく地面と平行に回転するイメージでOK!その形がとれるようになったら、ほんの少しだけ足を蹴り上げることを意識してみましょう。着地した時に、側転をはじめる前と同じ方向を向けるようになってきます。頑張りすぎて、目線がずれると倒れてしまうので、『手(手と手の間)を見る事』だけは、忘れないように♪ただし、手の向きに注意が必要です。手の指が外を向いている状態で着手すると、手首や肘に負担がかかりやすくなります。体勢を崩した時には大変危険です。手の指が少し内側を向くように着手しましょう。ここまでのレベル①と②が土台となるもの。あとは、どんどんと回転を大きくしていくことを目指しましょう!レベル③「前の足を1歩踏み込む」1歩踏み込むことで、振り上げる足にさらにスピードがつきます。振り上げる足を『できるだけ高く遠くに』『足を大きく開く』ことを意識してみましょう。ここまでくれば、もう"側転"の形になっています。ここからは、今どのような形か、改善したいのはどこか、どうやったらよくなるのか、などを追求していくことになります。筋力や柔軟性も必要になってきます。すでに、アスリートへの一歩を踏み出していますね。イメージと実際の身体の動きを一致させていくことは、どんなスポーツをするにしても必要なことですし、アスリートにとってもとても重要なことです。筋力のトレーニングとともに、"イメージトレーニング"をすることもぜひ意識してみてくださいね。