まだ6月ですがニュースでも「熱中症」というワードを耳にするようになりました。これからの暑くなる季節、水分補給が大切とよく耳にしますが、なぜ大切なのか?改めて、水分補給の大切さと、夏バテを防ぐために必要な事をお伝えします!<目次>・夏バテとは?夏バテの原因とは?・水分補給はなぜ大切?脱水症状を防ぐ水分補給のコツ。・練習中、練習前後の水分補給の仕方・脱水症状のセルフチェックをしてみよう!夏バテとは?その原因は?まず、みなさん「夏バテ」とよく口にするかもしれませんが、それはどういう状態のことを指すかご存じでしょうか?「夏バテ」とは、高温や多湿が特徴を持つ夏の気候に負けることで体力が消耗し、「なんとなく体調が悪い」「食欲がない」「疲れやすい」などの症状が現れることを指します。夏バテは、下記のような原因が挙げられます。暑いところやクーラーの効いた涼しいところの行き来による自律神経の乱れ(急激な温度の差)暑さからくる食欲不振汗を大量にかくことによる水分、電解質 (ナトリウム・カリウム等) 不足暑くて夜寝付けないことからくる「寝不足」などまた、夏バテ時に多いとされている「脱水症状」にも注意が必要です。脱水症状は、水分摂取量の減少や水分損失量の増加、あるいはこの両方が同時に発生することで起きる症状です。暑い中は、体力の消耗も激しくなります。 夏バテや脱水症状の予防するためにも、バランスの良い食事や水分補給を心がけていきましょう。水分補給はなぜ大切?脱水症状を防ぐ水分補給のコツヒトの体重の約60%は水分 (体液)で構成されていることを聞いたことがあるでしょうか。そのため、汗を大量にかくことで体重の2%を失うだけでも身体は危険信号だと判断し、運動能力が低下することが報告されています。そのため水分を補給することは重要になります。また、これからの夏の暑い季節は、汗をたくさんかきます。暑い季節、運動、体温の上昇によって汗をかくことで、身体が必要とする水分の量は増加します。汗の中には水分に加えて、電解質(ナトリウム・ミネラルなど)を含むため、これらの電解質が汗として体の外に出ることにより脱水症状を起こします。そのため、汗をたくさんかいたときには失われた水分とともに、ミネラル (ナトリウムやカリウム)を補給する必要もあります。普通に生活していて、口が渇くといった口渇感だけの場合は、水分のみの補給でも良いですが、気温が高く大量の汗をかく日や、強度の高い運動をしている運動部やアスリートの人は水分だけではなく、強度の高い運動で失われた電解質(ナトリウム、ミネラル)も一緒に補給できるよう、スポーツドリンクを選択することが脱水症状の予防になるためおすすめです!練習中、練習前後の水分補給練習前運動30分前までに250〜500mlの水分補給水分と糖質を同時に摂取する場合はスポーツドリンクを選択練習前に補食が取れている場合は、スポーツドリンクではなく水でもOK練習中喉が乾く前に、こまめに水分補給ミネラル (ナトリウム、カリウムなど) が入っているドリンクを飲む1時間以上の運動の場合は、糖質の含まれたスポーツドリンクで身体を動かすのに必要なエネルギー源となる糖質も補給するジュースなどの飲料は、糖分を多く含むため胃もたれを起こすことがあるため、運動中には適さない練習後ミネラルと糖質が含まれたスポーツドリンクで水分補給をする。《POINT》体内の水分が足りなくなると喉が渇きます。そのため、喉が渇いたと感じた時に水分補給をする人が多いと思います。しかしながら、練習中など集中していると喉の渇きに気づかないことも多いです。そこで、例えば1Lの水筒を持参し練習が終わるまでに飲み切るようスケジュールを立て、水分補給を心がけるのも一つの手段になります。今現在、自分自身の水分補給を見直してこれからの季節を乗り切りましょう!脱水症状のセルフチェックをしてみよう!自分で脱水症状の確認を簡易的にすることができます。その方法は、自分の尿の色を確認して水分が足りているかどうかを確認する方法です。判断基準も一緒に紹介するので、お手洗いに行った際に、自分の尿の色を確認してみましょう!尿の色が透明に近い場合は、問題なく普段通りに水分をとることを心がけましょう。しかし、尿の色が真っ黄色のように色が濃い場合は、水分が足りていないため、速やかに水分補給をしましょう。また、屋外あるいは汗をかいている場合は、500mlの水分補給を心がけるようにしましょう。今回は、水分補給に焦点を当てて紹介しましたが、睡眠不足や栄養不足、欠食、過度なストレスなどによっても夏バテや脱水症状に陥るリスクが高くなります。水分補給の大切さを学んだ上で食生活や生活習慣を見直し、自分の理想とする身体に近づこう!参照厚生労働省HP 尿の色で脱水症状チェック管理栄養士 QB 2章人体の構造と機能および疾病の成り立ち